迫力満点!!要塞対要塞|第8次イゼルローン攻防戦【銀河英雄伝説】

銀河英雄伝説
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銀河英雄伝説の物語の中で、唯一の要塞同士の戦い。それが「要塞対要塞」(第8次イゼルローン攻防戦)。

「イゼルローン要塞vsガイエスブルク要塞」

  • 主砲同士の打ち合い
  • 要塞と艦隊が連携した戦術
  • ヤン抜きで一致団結して戦う同盟軍
  • そして。。。ケンプの死とミュラーの覚醒

みどころしかない!

そんな銀河英雄伝説の要塞同士の対決を臨場感満点に、見どころや神シーンをまじえておおくりするのが、本記事の役割です。

他の戦闘は見なくていいです。この戦いだけは逃さないで欲しい!

筆者は熱烈にそうあなたに伝えたいと思います。

【筆者の情報】

私は小学生の時に銀河英雄伝説(石黒版)のアニメをみて以来、大ファンになった41歳(2023年現在)のサラリーマンです。

結婚して子供ができ妻が持っていた「Amazon Prime Video」のアカウントを観ている時に「あれ?銀英伝が見放題やん!?」となり、再び見返し始めました。

同時に「銀河英雄伝説 die neue these」の劇場公開もはじまり、銀英伝の世界にまたどっぷりはまった人間です。

銀河英雄伝説はアニメとしての楽しさに加え、キャラクターの名言や生き方、考え方など私の人生の指針となっているアニメのひとつです。

銀河英雄伝説がはじまって40年。

あなたも若い時に銀英伝の世界にはまったひとりではないでしょうか?

また一緒に銀英伝の世界を旅しましょう!

 

「銀河の歴史がまた1ページ。。。」

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要塞対要塞|第8次イゼルローン攻防戦の全容

まずは、第8次イゼルローン攻防戦の全容から見ていきましょう。

第8次イゼルローン攻防戦の概要

銀河帝国 自由惑星同盟
司令官 ケンプ大将(司令官) キャゼルヌ少将(司令官代理)
ミュラー大将(副司令官) シェーンコップ少将(要塞防御指揮官)
主要メンバー メルカッツ中将(客員提督) アイヘンドルフ少将
アッテンボロー少将(分艦隊司令) パトリッケン少将
グエン・バン・ヒュー少将(分艦隊司令) シャフト技術大将(科学技術総監)
フィッシャー少将(分艦隊司令)
ユリアン・ミンツ曹長
オリビエ・ポプラン少佐(空戦隊隊長)
イワン・コーネフ少佐(空戦隊長)
戦力 イゼルローン要塞 ガイエスブルク要塞
要塞駐留艦隊 要塞駐留艦隊(8,000隻)
増援部隊 ヤン・ウェンリー大将 ロイエンタール上級大将
モートン少将 ミッターマイヤー上級大将
アラルコン少将
(戦力) 5,000隻 2個艦隊

フェザーンの介入によるヤンの査問会

第8次イゼルローン攻防戦に先立ち、フェザーンの謀略により、ヤンはハイネセンに査問会を受けるよう要請され、出頭している。

フェザーンは帝国に勝たせるために、同盟の高等弁務官を丸め込んで、要塞が攻めてくるタイミングで、ヤンをイゼルローンから引き離したのだ!

ヤンを査問会にかけた理由は「救国軍事会議のクーデターでアルテミスの首飾りを全て破壊したことは、ヤンがのちのち同盟をのっとり独裁者になる際に邪魔になるからだ。反逆の意思があるかないかを査問する」という謎な理由。

「魔術師・ヤン」として国民からの人気も高いヤンが政界に進出すれば、自分たちの地位が危ういと考えたバカな政府首脳はまんまとヤンをハイネセンに呼び出してしまう。

ガイエスブルグ要塞

ここで今回の主役となるガイエスブルク要塞の概要を簡単に説明しておきます。

リップシュタット戦役で貴族連合軍が拠点とした要塞ですね。

  • 別名「禿鷹の城」
  • 直径40km以上の人工天体
  • 主砲「ガイエスハーケン」
  • 駐留艦艇数 16,000隻

難攻不落のイゼルローン要塞にも匹敵する規模の大規模な軍事要塞

イゼルローン要塞

イゼルローン要塞についても説明しておきます。

説明しなくても知っているレベルの銀河系最強の要塞。

帝国軍がイゼルローン回廊に建設したため、同盟軍はこの要塞を攻略せんと6回の大規模な攻略作戦を展開するも、毎度のごとくトールハンマーの餌食となり、撃退されている。

ヤン・ウェンリーにより初めて攻略される(第7次イゼルローン攻防戦)。

  • イゼルローン回廊に建設された帝国軍の軍事拠点
  • 直径60km以上の軍事要塞
  • 主砲「トールハンマー」(密集していれば一個艦隊が1撃で消滅するほどの威力)
  • 艦艇数 20,000隻
  • 普通に人が暮らせる人工天体
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要塞対要塞|第8次イゼルローン攻防戦のみどころ

さて、第8次イゼルローン攻防戦において、「これぞ見所!」と思うポイントをまとめておきます。

個人的には最終局面の「ミュラーの覚醒」が好きです!

ガイエスブルク要塞 vs イゼルローン要塞

なんだかんだ言っても、みどころはコレです。

冒頭でも話した通り、銀河英雄伝説の戦闘の中で要塞同士が戦うのは、この第8次イゼルローン攻防戦しかありません。

要塞同士の主砲の打ち合いは、ド迫力です。

また、要塞と艦隊が連携した戦術は、この戦いでしか見られません。(メルカッツ提督が素晴らしい戦術でミュラー艦隊を撃退しています。)

この迫力。とにかく見た方がいい。

ヤン抜きで頑張るメンバーたち

ここも面白いポイントです。

フェザーンの策略でヤンがいない状態で、帝国軍と戦うのです。さあ、大変!

司令官代理は、後方勤務専門のキャゼルヌ准将です。(普通、無理でしょ!)

ただ、要塞防御指揮官である”強気の”シェーンコップの激しい叱咤のもと、要塞幹部一丸となって、頑張るんですよ!

  • ローゼンリッター連隊による帝国軍の撃退
  • ムライ少将の的確な助言
  • パトリチェフ准将による兵士たちの叱咤激励
  • ポプラン率いる空戦隊による帝国軍の撃退
  • メルカット提督率いる駐留艦隊でのミュラー艦隊の撃退
  • ユリアンの用兵による増援部隊との挟撃作戦

ヤン艦隊の幕僚によるすべての力を結集して難局を乗り切るその姿がたまりません。

ミュラーの覚醒

最後が泣ける。

ケンプを失い、ミュラーが覚醒するのです。あの覚悟と演説。

私はミュラー提督になら、命を預けれます。

ケンプが言うのよ。「ミュラーに詫びておいてくれ。」

そしてミュラーが誓う。

「大神オーディンも照覧あれ。ケンプ提督の復讐は必ずする。ヤン・ウェンリーの首を、この手につかんでやるぞ。いまはだめだ。おれには力がない。奴とは差がありすぎる。だが、見ていろ、何年か将来を!」

「わが軍は敗れたが、司令部は健在である。司令部は卿ら将兵の全員を、生きて故郷へ帰すことを約束する。誇りと秩序を守り、整然として帰途につこうではないか。」

引用:銀河英雄伝説より

彼は後にバーミリオン星域会戦でラインハルト救い「鉄壁ミュラー」と呼ばれるようになり、ヤン・ウェンリーにも良将と称えられ、一目おかれるようになります。

そして、ローエングラム陣営最年少の提督ながら、上級大将首座となります。

思いなのですよ、思い。

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要塞対要塞|第8次イゼルローン攻防戦はなぜ実現したのか?

ここからは、第8次イゼルローン攻防戦の詳しい説明に入りましょう。

そもそも、要塞対要塞の対決はなぜ実現できたのでしょうか?

シャフト技術大将によるガイエスブルク移動要塞の提案

そもそもガイエスブルク移動要塞の提案を持ってきたのは科学技術総監であるシャフト技術大将です。

こいつですよ。

フェザーンにのせられて、「ガイエスブルク要塞にワープエンジンを取り付けて、イゼルローン回廊に持っていく」などと言い出すから、こんな悲惨なことになったのよ。

もともとはフェザーン発の技術のようで、それを要塞レベルまでにスケールアップしたのが、このガイエスブルクの移動要塞化という技術。

机上の検討はシャフトがしたようですが、実践レベルまでの落とし込みの泥臭い実験はケンプとミュラーが頑張ったようです。

出兵の戦略的な意義

この第8次イゼルローン攻防戦においては、帝国内では批判的な意見が数多くあります。

  • 貴族連合との内戦が終わったばかりで、内政に力を入れるこの時期の出兵
  • 新技術(ガイエスブルクの移動要塞)があるからという理由での出兵

この2つの理由により、ヒルダやミッターマイヤーからも反対意見が多く出ていました。

ラインハルトは今回は部下に任せるということで、ケンプとミュラーを抜擢して、自身は前線に出なかったようです。

ヤンもそう解釈していました。

ただ、戦略上意味のない出兵でガイエスブルク要塞の破壊と艦隊の9割を失うという失態はきつくないですか。

良かったことと言えば、ミュラーの覚醒ぐらいでしたからねぇ。

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要塞対要塞|第8次イゼルローン攻防戦の経緯

第8次イゼルローン攻防戦の具体的な戦闘の経緯と細かいみどころをお伝えしていきます。

ガイエスブルク要塞のワープ実験

先にも述べた通り、シャフトは机上の実現可能性を検討したに過ぎず、実践レベルでの確認がまだであったため、ケンプとミュラーはガイエスブルクの移動要塞化のワープ実験を繰り返し行っています。

これはかなり大変な実証実験だったのではないかと思います。

なにせ初めてのことばかりでしょうから。

失敗すれば多くの人も死んでしまうでしょう。

この実験が成功しただけでも大きな成果と言えると思います。

トールハンマー vs ガイエスハーケン(主砲の打ち合い)

ついにワープ実験が成功し、ミュラーの「ガイエが羽ばたいた!」というセリフが聞けたところで、ついにイゼルローン回廊へワープします。

とつぜん現れたガイエスブルグ要塞に同盟軍はあわてふためきます。

ケンプ提督のあいさつのもと、戦闘の火ぶたが切って落とされます。

最初は「トールハンマー vs ガイエスハーケン」。主砲同士の打ち合いです。

イゼルローン要塞も初めて要塞主砲を撃ち込まれ、その威力にあわてふためきながら、弱気なキャゼルヌをシェーンコップが叱咤して、撃ち返します。

何度か打ち合ったところで、一旦休戦となります。

陸戦部隊による制圧作戦(ローゼンリッター連隊の迎撃)

主砲の打ち合いが終わったところで、帝国軍は陸戦部隊を投入して、要塞の占拠を画策します。

ここは無敵のローゼンリッター連隊があっさりと撃退してしまいます。

シェーンコップ自ら参戦していましたね。

奇策!引力による防御力強化

これはケンプの奇策ですが、ガイエスブルク要塞をイゼルローン要塞に接近させることで、両要塞の引力を強くし、向き合った面の流体金属を厚くすることで、防御力を強化するという作戦にでます。(トールハンマーが無効かしていた)

事前にイゼルローン要塞の裏側に展開させたミュラー艦隊に砲撃させて要塞の装甲を破りました。(引力で流体金属が前面に引っ張られて、裏側の流体金属がなくなり、表面が浮き出たところを砲撃)

事前に準備していたものでしょうが、よく練られたとても素晴らしい戦術です。

おまけにトールハンマーが流体金属に水没して使えなくなるという副作用つきです。

これには同盟軍もお手上げ状態でした。

装甲は一部やぶられましたが、突入しようとしたミュラー艦隊の空戦部隊を我らがポプラン・コーネフの空戦隊が撃滅しています。

メルカッツ提督による作戦

ミュラー艦隊に防壁を破られ苦戦していた同盟軍ですが、客員提督であるメルカッツから、駐留艦隊の指揮権を一時あずけて頂ければ戦局をもう少し良い方向にできますが」と提案を受ける。

キャゼルヌ司令官代理は、快く承諾して艦隊の指揮権を一時的にメルカッツ提督に預けた。

このあたりがキャゼルヌがセレブレッツェと異なる点でしょう。自分の実戦経験の不足を自覚していて、他者を頼れる度量があるという点です。

メルカッツはトールハンマーを利用してミュラー艦隊をけん制し、艦隊をミュラー艦隊とは反対方向へ進めることで罠だと思わせ、逆方向に進ませたところで、要塞の浮遊砲台と艦隊による包囲網を構築して、ミュラー艦隊を撃退しています。

さすがです。メルカッツ!

ヤンの帰還とユリアンの作戦

ミュラー艦隊の撃退に成功すると、ついにヤンが増援艦隊を引き連れて帰ってきます。

ケンプ司令官はイゼルローン駐留艦隊を攻撃して撃退したのちに、反転してヤンの増援艦隊を打つという時間差攻撃を計画していましたが、ヤンとユリアンに見抜かれ、反対に挟撃されてしまい、窮地に陥ります。

ガイエスブルク要塞をぶつける!?

もう撤退するしかないとあきらめかけたとき、ケンプ提督は気づきます。

「そうだ!ガイエスブルグ要塞をイゼルローン要塞にぶつけてしまおう!」と。

ラインハルトやヤンは最初から戦術のひとつとして考えていたようですが、ケンプはこの局面にきて気づいたのです。

しかしながら、この戦術もヤンには見抜かれており、ワープエンジンのひとつに集中砲火を浴びて破壊され、バランスを失ったガイエスブルグ要塞はスピン。

そこへイゼルローン要塞からトールハンマーを撃たれてミュラー艦隊を巻き沿いにしながら、爆発しました。

ケンプ提督は戦死。ミュラーは重症。艦隊の9割を失うという大惨敗に終わりました。

双璧の到着

ラインハルトがケンプの定期報告に不信を抱き、ミッターマイヤー・ロイエンタールを増援としてイゼルローン回廊へ派遣しました。

ラインハルトの予想通り、帝国軍は敗北しており、双璧の両提督が発見したのはボロボロになったミュラー率いる敗残兵でした。

調子にのった同盟軍のグエン・バン・ヒューとアラルコンは、ヤン提督の指示を無視してミュラー艦隊を追撃。

ロインエンタール・ミッターマイヤーにあっという間に撃破され、戦死しました。

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要塞対要塞のその後

第8次イゼルローン攻防戦のその後について少し触れておきましょう。

ケンプの死とミュラーの覚醒

ケンプ提督は戦死しました。

ケンプはローエングラム陣営の中では数少ない家族持ちで2人の子供もいました。

戦死の報告をメックリンガーが行ったのですが、子供達がかたき討ちをすると母に約束して励ましていたシーンは胸が熱くなりました。

ケンプの死と大敗退により、ミュラーは大きく成長し、その後にローエングラム王朝の中心人物となっていきます。

シャフト技術大将の拘禁

さて、この作戦を提案した科学技術総監・シャフト技術大将ですが、公金横領がばれて拘束されました。

おいおい。

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まとめ

本記事では要塞対要塞(第8次イゼルローン攻防戦)について、解説してみました。

迫力満点だった「要塞対要塞」

銀河英雄伝説の中で要塞同士で戦うのはここだけということもあり、大迫力で興奮する戦いになっています。

  • 主砲同士の打ち合い
  • 要塞と艦隊が連携した戦術
  • ヤン抜きで一致団結して戦う同盟軍
  • そして。。。ケンプの死とミュラーの覚醒

多くのみどころがある戦いになっていますので、ぜひアニメで観てくださいね!

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  • アニメ(石黒版)しかみていない方はぜひ「ノイエ版」を。
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  • さらにアニメ(石黒版)で使われていたクラシック音楽も堪能してください。

もっと深く銀英伝の世界を堪能してみてくださいね!

 

<以上>

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