(2022年12月14日に情報を追加・更新しました。)
こんにちわ、銀英伝大好き中年の”しんや”です。
銀河英雄伝説において最も謎の多い登場人物の一人であろう「エルンスト・フォン・アイゼナッハ」提督。
沈黙提督の異名を持つアイゼナッハは、物語の中でほとんど言葉を発しません。戦闘指揮の時もです!
謎の多いこの指揮官には多くの謎があります。
- 銀河委英雄伝説に登場する帝国軍の「エルンスト・フォン・アイゼナッハ」提督について、もっと詳しく知りたい!
- ほとんど喋らない沈黙提督のアイゼナッハがどのようにして戦闘指揮をとっているのか?
こんな疑問に応えるべく、本記事を書いています。
「エルンスト・フォン・アイゼナッハ」提督について、詳しくなってください。
復習に利用していただくなり、他の見ていないエピソードを調べるなりして、銀英伝の世界をより深く楽しんで欲しいなと思います。
読み終わった後には「エルンスト・フォン・アイゼナッハ」提督のファンの一人になっているかもしれませんね。
▶ 筆者の情報
私ですが、小学校の時に初めて銀河英雄伝説のOVA版を見て以来、大ファンになった人間です。
現在はAmazon Prime Videoで時間があれば何度も見返しています。
既に5回転くらいはしているかもしれませんね(笑)。
コロナ禍でおうち時間が増えた方も多いでしょう。そんな方におススメなのが銀英伝です。なんせ長い(笑)。
銀英伝の魅力を多くの方に伝えたくて、書いてます!
アイゼナッハが沈黙提督と呼ばれる理由
アイゼナッハが「沈黙提督」と呼ばれるのは、極端に無口で戦闘指揮や会議の場においても、ほとんど喋らないことにあります。
その一方で、敵の後方攪乱や陽動作戦、味方の上陸支援といった誰もやりたがらない任務を黙々とこなし、任務達成率100%(一度も失敗がない)という驚異的な指揮をみせています。
その片鱗は作中でも炸裂しています。
ラインハルトとの初めての接点と言える「銀河英雄伝説 外伝 奪還者」において、軍事機密回収のため同盟領内に単独潜入していたラインハルト(当時は艦長)の補給支援を行っている。
このときに「複数の同盟艦隊から追われているラインハルトの艦に対して、足の遅い補給艦で全速で航行しながら、補給物資を放出し、艦の外でクルーがそれを受け取る」という離れ業をやってのけている。
ラインハルトはこの時から、アイゼナッハに目をつけていたようである。
この時に当時ラインハルトの副長であったワーレンがアイゼナッハのことを「沈黙艦長」と読んでいます。
既に「沈黙」の異名を欲しいままにしていたようです(笑)。
沈黙提督・アイゼナッハはどうやって戦闘指揮をしているのか?
さて、いよいよ本題に入りましょう。
そう、「沈黙提督ことアイゼナッハは、どうやって戦闘指揮をしているのか?」という彼に対する最大の疑問です。
答えは、最強の副官達が全力でアイゼナッハをサポートしているからです!
アイゼナッハ艦隊の最強の副官達
アイゼナッハ艦隊はこの最強の副官たちによって、支えられています。
司令官がまったく喋らず、身振り手振りで指揮をするため、それを翻訳して全艦隊に伝えるという重要な任務を彼らは担っています
影の司令官たちです。
アイゼナッハ艦隊の副官および幕僚達は、もれなくこの「翻訳」という能力も必要となり、おそろしく有能になるのです。
グリース少佐
(画像出典:銀河英雄伝説 第72話「マル・アデッタ星域会戦(後編)」より)
アイゼナッハの副官と言えば、このひと。このひと以外、務まらないでしょう。
おそらくは勤務中は常にアイゼナッハの側で同行し、翻訳していると思われます。
【作中における素晴らしい活躍(翻訳)】
(画像出典:銀河英雄伝説 第72話「マル・アデッタ星域会戦(後編)」より)
「はっ。全艦、距離を保て。」
マル・アデッタ星域会戦において、混戦に持ち込もうとしたビュコック提督の作戦を読み、アイゼナッハの出した命令。
アイゼナッハの指揮ぶりが初めて描かれた衝撃のシーンですね!
アイゼナッハの敵の思惑を読む、冷静な読みと判断力が伺えます。
この程度のジェスチャーなら、なんとか私でも分かります(笑)。
シャウデン中将
回廊の戦いにおいて、参謀を務めたシャウデン中将。
【作中における素晴らしい活躍(翻訳)】
(画像出典:銀河英雄伝説 第81話「回廊の戦い(後編)~大親征の終幕」より)
「旗艦を後退させつつ、右翼部隊で敵を迎撃。隊列を整えて隙を作るな!」
回廊の戦いの後半において、ラインハルトが数にものを言わせた突撃作戦を始め、その第3陣として登場した。
敵を分断しようと背後に回り込んだものの逆に挟撃されてしまい、窮地に陥った時の命令。
味方の支援や連携を得意としているため、正面決戦においる艦隊対決に関しては、アイゼナッハは少し苦手なようである。
このジェスチャーから命令を推測できるのはアイゼナッハの幕僚だけだろう(笑)。
このときにアイゼナッハが何か喋っている。(声は聞こえないが、口の動きがある)
聞こえないが、おそらく「いたしかたないか。」ではないかと思う。
グリーセンベック大将
シヴァ星域会戦において、参謀として参加。
【作中における素晴らしい活躍(翻訳)】
(画像出典:銀河英雄伝説 第108話「美姫は血を欲す」より)
「6時から9時の方向に扇形に展開し、シュワルツ・ランチェン・レイターに追われた敵が逃げ崩れてくるところを狙い撃つ!」
シヴァ星域会戦で、ユリアンたちにブリュンヒルトに突入され、手が出せなくなったビッテンフェルトが残存のイゼルローン艦隊に襲いかかったときにだした命令。
ビッテンフェルト艦隊が思う存分、その威力を発揮できるよう見事にサポートしている。
このような他の艦隊と連携やサポートを得意としていることが、アイゼナッハの特徴の一つである。
もはやテレパシーの領域である。
アイゼナッハのジェスチャーも複雑で難解なものであったが、それを的確に翻訳している。すごい!
⋙ 銀英伝の見所はやはり艦隊戦!銀河英雄伝説の全会戦リストを網羅
徹底して喋らない男・アイゼナッハ
アイゼナッハの有名なコーヒーの逸話(第68話)
第二次ラグナロック作戦中に起きた従卒とのエピソードですね。
グリース少佐が従卒に「提督が指を1回ならしたらコーヒーを、2回ならしたらウイスキーを4分以内にだす」よう指示した。
ところが、極度の緊張のあまり従卒はウイスキーをだすところ(アイゼナッハは指を2回鳴らした)を2杯のコーヒーを持ってきてしまったが、アイゼナッハは黙って2杯のコーヒーを飲んだという話です。
緊張で震えながら持ってきた従卒に対する優しさなのか、喋りたくなくて飲んだのか分からないのだが、従卒はとても安心して笑顔になっていましたね(笑)。
この遠征中は禁酒を余儀なくされたアイゼナッハであるが、作戦中に艦橋でウイスキーを飲むのはどうなのだ?
沈黙提督・アイゼナッハが作中で話したのはたった一度「チェックメイト」
アイゼナッハが作中で話したのは、たったの一度であり、その言葉が「チェックメイト」。
イゼルローン艦隊が出撃したという知らせが入った時に発した言葉で、同席していた各提督達が「あいつ、口がきけたのか!?」と驚愕していた伝説のシーンですね(笑)。
ミッターマイヤーは「しまった」を聞いたことがあるらしい
作中において、アイゼナッハは「チェックメイト」しか話したことがないが、ミッターマイヤーとミュラーはコーヒーをこぼした際にアイゼナッハが「しまった」と言ったことを聞いたことがあるらしい。
ナレーターがそのようなことを言っていました。
OVA版ではカットされたようだが、原作ではその描写があるようです。
沈黙提督・アイゼナッハのその他の情報
「チェックメイト」だけの声優(笑)
アイゼナッハが作中で喋ったのは「チェックメイト」のみなのですが、その担当の声優さんがいます(笑)。
「津嘉山正種」さんです。
主要人物のはずですが、さぞや出番が少なかったでしょうね(笑)。
アイゼナッハの旗艦は「ヴィーザル」
他の帝国艦とは形状が異なる三角錐のような形の旗艦です。
(画像出典:銀河英雄伝説 第72話「マル・アデッタ星域会戦(後編)」より)
ノイエ版(アニメ)でのアイゼナッハ
石黒版(アニメ)と雰囲気に大きな変化がないですね。
美形化されず、珍しいパターンです。
(画像出典:「銀河英雄伝説 die neue these 登場人物<銀河帝国>」より)
藤崎版(コミック)でのアイゼナッハ
なんすか、その髪型。。。ガイルみたいになってますやん(笑)
(画像出典:「獅子の泉でつかまえて:藤崎版『銀河英雄伝説』第195話 感想」)
喋らずして「獅子の泉の七元帥」となったアイゼナッハの凄さ
言葉は不要。必要なのは実力と成果
アイゼナッハ提督からは多くのことを学べます。
彼は言葉をほとんど話さずに元帥になった男です。
言葉は不要。必要なのは実力と成果・実績であることを示してくれています。
私もそうですが、現代社会では「言ったもの勝ち」という風潮があり、実力がなくとも口八丁で出世してしまうような世の中です。
そんな現代社会への風刺とも受け取れるアイゼナッハ提督の存在。
言葉ではなく、「成果」で勝負していきたいと改めて思わされました。
自分の果たすべき責務を確実に淡々とこなすことでトップとなった貴重な人材
地味みんなが嫌がるような任務でも黙々とこなし、元帥までなったのがアイゼナッハという男。
「興味のない事はしたくない。」「自分の利益にならないことはしたくない。」と考える人が多い中で、彼のような生き方は、際立っています。
私もこうでありたいと思った人物です。
⋙ 未完の新後宮「獅子の泉」と銀河系を守る「獅子の泉の七元帥」達
まとめ
喋らずして元帥になった沈黙提督・アイゼナッハ
「エルンスト・フォン・アイゼナッハ提督」について、戦歴や人物像をまとめてみました。
- 地味な任務でも黙々とこなし、元帥まで上り詰めた稀有の人材
- ほとんど喋らず、身振り・手振りで指揮をする沈黙提督という面白い個性的な指揮官
- アイゼナッハ艦隊はコミュニケーション能力の高すぎる最強の幕僚達によって支えられていた事実
- 言葉ではない実力と成果によって存在価値を示す素晴らしい人物
このようなとても素晴らしい個性を持った提督でした。
私もアイゼナッハ提督から人生観を学んだと言っていいと思います。
みなさんももう一度、アイゼナッハ提督の活躍を見て、自分を奮い立たせてくださいね!
※そんなアイゼナッハ提督の活躍をリメイク版でさらに堪能することもできます。少し描写の違う銀英伝も見てみてくださいね!
●銀河英雄伝説のリメイク版を解説した記事です。
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銀河英雄伝説は多数のメディアで展開されており、それぞれが物語の世界を補完しあっています。
- アニメ(石黒版)しかみていない方はぜひ「ノイエ版」を。
- ノイエ版で初めて銀河英雄伝説に触れた方は、ぜひ完成された「石黒版」を。
- アニメだけでなく、マンガでも銀英伝の世界は楽しめます。
- さらにアニメ(石黒版)で使われていたクラシック音楽も堪能してください。
もっと深く銀英伝の世界を堪能してみてくださいね!
< 以上 >
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