こんにちわ、es-nakamura(@NakamuraEs)です。
【この記事を書いた人】
我が家は妻の希望で「ゼロ活力鍋」(アサヒ軽金属)を使用しています。
一般的な圧力鍋と比べて高価ですが、とても性能が良く、美味しい料理が作れるので満足しています。
あるとき、ふと思ったのですが、「活力鍋」と「圧力鍋」は何が違うのか?
と疑問に思ったことがあります。
それに「ゼロ活力鍋」はなぜこんなにも高性能なのかも疑問に感じ始めました。
そもそも圧力鍋はなぜあんなに短時間で美味しくできるのか?
もう疑問が止まらなくなりました。
ここでは、そんな圧力鍋の疑問について調べたことをまとめています。
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「圧力鍋」と「ゼロ活力鍋」の違い
まずはここの疑問を解消していきましょう。
「圧力鍋」と「ゼロ活力鍋」はどう違うのか?
「圧力鍋」とは?
「圧力鍋」
- 圧力調整機能がついた鍋。
- 空気や液体が逃げないように密閉した容器を加熱し、大気圧以上の圧力(加圧)を加えて、封入した液体の沸点を高めることで、食材を通常よりも高い圧力と温度の下で、比較的短時間で調理することができる調理器具。
引用元 : wikipwdia「圧力鍋」
わざわざ説明文を入れなくてもなんとなく分かると思います。
文字通り、高い圧力をかけて調理を行う鍋ですね。
「ゼロ活力鍋」とは?
「ゼロ活力なべ」
- 「日本の家庭料理」を早く、おいしく、ヘルシーに作るために開発された圧力鍋。
- 家庭用圧力鍋としては、世界最高クラスの調理圧146kPaと、一般的な圧力鍋よりも圧力が高く、鍋内部は約128℃もの高温になり、素材の味を引き出しながら、「0分料理」のような高速料理を実現。
引用元 : アサヒ軽金属「ゼロ活力鍋」H.P. Q&A
名前は少し違いますが、「ゼロ活力なべ」も圧力鍋であるということです。
アサヒ軽金属が開発した高性能な圧力鍋であり、それを「ゼロ活力なべ」という名称で売り出しているということです。
「圧力鍋」と「ゼロ活力鍋」の違いと比較
「ゼロ活力鍋」が圧力鍋の一つであることが分かったところで、一般的な圧力鍋と何が違うのかを見ていきましょう。
一番の大きな違いは「圧力(作動圧力)の高さ」です。そして、それに伴い「調理温度が高くなる」ことが一番の特徴といえます。
当然ながら高性能な圧力鍋であるため、価格が効果になります。
ゼロ活力鍋 | 一般的な圧力鍋 | |
圧力(作動圧力) | 146kPa | 70-80kPa |
温度(調理温度) | 128℃ | 115℃ |
価格 | 30,000円 | 15,000円 |
この高い圧力を実現したことで、高い温度で調理ができるため、「0分調理」という高速調理が実現できているということになります。
圧力鍋じたいが短時間で高速調理が可能な鍋ですので、そのさらなる進化系というべき圧力鍋ということになると思います。
※ゼロ活力鍋のメリット・デメリットについては、こちらの記事を参考にしてください。
「圧力鍋(ゼロ活力鍋)」が短時間でとろとろに煮込める理由
さて、圧力鍋が短時間で調理できる理由をここで整理しましょう。
- 圧力鍋は密閉性を高めているため、沸騰した水蒸気が外に逃げないため、鍋の中の圧力が上昇する。
- 鍋の中の圧力が上昇すれば、沸点(沸騰する温度)が上がるため、高温で食材を煮ることができる。
- 高温で食材を煮ることで、短時間で食材全体に火を通ることできる。
ただ、これだけではないのです。
圧力鍋は沸点を上げることで水の温度を上げることで高温で煮ることができますが、さらに鍋の中は高圧状態ですので、食材の中にぐいぐい高い熱を持った水蒸気が押されて入っていきます。
これも短時間で調理ができる理由です。
また、密閉しているため、熱が外に逃げません。
熱の保温力が鍋と比べて抜群に高いため、すぐに火を消して「余熱調理」という方法で食材に火を通していく事が可能になっています。
さらに、普通の鍋のように上部から蒸気が逃げないので、4方向からまんべんなく同じ温度の熱を加えることができるため、加熱のムラが少なく、均一に煮込むことが可能です。
加えて鍋の中が常に同じ温度で冷えず、密閉していることから水分も豊富なため、あんなにとろとろに食材を煮ることができるのだと思います。
「ゼロ活力鍋」の構造
このような高圧・高温調理を実現している圧力鍋ですが、それを実現するために通常の鍋とは構造が異なります。
鍋の厚みがいる
高圧状態を作り出すためには、鍋の構造が頑丈でないといけません。
従って、普通の鍋よりも鍋の厚みがとても厚くなります。
そうでないとすぐに壊れてしまいます。
高圧状態の鍋が破裂すれば大変危険ですので、そうならないようにさらに安全をみて厚くしておく必要があります。
ゼロ活力鍋の場合は厚みもさることながら、材質を工夫しているようですね。
「全面5層一体成型」
「ステンレス・アルミ5層グラッド鋼」と「全面一体成型」を採用
引用元 : アサヒ軽金属「ゼロ活力なべ」H.P.
全面一体成型とは、溶かした金属を型に流し込んで作っているため、「継ぎ目がない」ということです。
継ぎ目は金属をつなぎ合わせた部分なので、弱い部分になります。
全面一体成型の場合は弱い部分がないということです。
ステンレス・アルミ5層グラッド鋼というのは、アサヒ軽金属が独自に作った材料なのだと思います。
「ステンレス+アルミニウム+アルミニウム+アルミニウム+ステンレス」の5層構造にしているということですね。
ステンレスは錆びにくい材料です。アルミニウムは熱伝導率が良い材料です。
これらを組み合わせて圧力鍋に適した材料を作り出したのだと思います。
これらの5層構造を維持して一体成型するというのは、どういう方法なのか非常に興味がありますが、企業秘密でしょうね(笑)。
密閉性の要=パッキン
ゼロ活力鍋をはじめ圧力鍋の密閉性を高めるための最大の弱点があります。
それが、鍋と蓋を合わせる部分です。
ここにはパッキンと言われるゴムが入っていて、蒸気が逃げないようにしています。
通常の鍋は蓋の乗せるだけなので、蓋の重みしかありませんが、圧力鍋の場合は上から押さえつける構造になっていると思います。
蓋を押さえつけることで、ゴムが押されて、蓋と鍋にしっかりと密着することで密閉性を高めています。
このパッキンは基本的に消耗品です。
圧力鍋の部品の中で最初にダメになる部品と思っておいていいと思います。
このパッキンこそが圧力鍋の要であることをしっておいてください。
圧力調整機構
圧力鍋の定義にもありましたが、圧力鍋には圧力調整機構というものがあります。
あの「しゅしゅしゅしゅしゅー!」と蒸気が噴き出しておもりが振れる部分です。
圧力鍋は密閉性を高めていますが、必ず蒸気の逃げ道を用意しています。
でないと圧力が抜けませんからね(笑)。
圧力が高くなり過ぎないように、調理に適した圧力になるように調整しているが、あのテルテル坊主のような「おもり」です。
鍋の中の圧力が高くなれば、蒸気の逃げ道から蒸気が噴き出そうとして、おもりを持ち上げます。
おもりを持ち上げれば、通り道ができて、そこから蒸気が抜けるので、一定の圧力が鍋の中で保たれるわけです。
ゼロ活力鍋の場合は「高圧用(赤)」と「低圧用(白)」があり、調理圧力を2段階に調整できるというわけです。
すなわちおもりの重さを変えてコントロールしているわけです。
圧力鍋が重い理由とゼロ活力鍋が高価な理由
これらの構造をみていくと、圧力鍋のデメリットがなぜあるのかよく分かります。
また、ゼロ活力鍋が高価な理由も理解できるのではないでしょうか。
圧力鍋が重くて取り扱いが大変な理由は、「高圧で調理するために鍋の厚みを厚くしておかないと安全に調理ができないから」です。
また、ゼロ活力鍋が他の圧力鍋よりも高価な理由は、「より高い圧力に耐えるために良い材料をつかっていることと特殊な作り方をしているから、それにコストがかかるため」ということになります。
ゼロ活力鍋を含む圧力鍋は、高価で重いというマイナスのイメージがありますが、これは高圧で調理するためには仕方のないことなのです。
これらを受け入れることで、より美味しい料理が実現すると考えれば、少しは「しょうーがないか。」という気持ちにもなるのではないでしょうか。
「ゼロ活力鍋」の神髄
最後にこれら技術的な部分から見た「ゼロ活力鍋」の神髄をまとめておきましょう。
- 「一体成型」による製作
- 「5層構造」による材料の選択
- 蒸気の逃げないパッキン構造
世界最高レベルの調理圧力を実現したことで、「高圧0分」という0分調理を可能にしている。
短時間で材料に均一に熱を通すことで、とろとろでジューシーな料理ができる。
まとめ
今回は「ゼロ活力鍋」と「圧力鍋」の違いを明確にすることと、ゼロ活力鍋を含む圧力鍋の構造について、少し話してみました。
圧力鍋の構造を理解した上で、適切に使うことで、短時間で美味しい料理を家族に食べさせてあげてくださいね。
※我が家の購入経緯やメリット・デメリットをまとめている記事ですので、参考にしてください。
※今回使ったゼロ活力鍋に関する他の記事はこちら!
⋙ 【まとめ】ゼロ活力鍋を購入しての感想とアドバイスを網羅的に解説
< 以上 >
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