仕事に疲れてはいないか?
es-nakamura(@NakamuraEs)改めお父さんだ。
このブログはお父さんの子供達である君達に書かれたお父さんの経験に基づく人生の指南書だ。存分に活用して良い人生にしていって欲しい。
今回はメンタルの話の第4弾だ。
今回は、職場でメンタル不調が発生する理由に関して、少し話ししてみたいと思う。
最近は、職場でのメンタルヘルス管理が浸透しているので、君達もよく知っていると思うが、お父さんの経験と感じていることを中心に書いてみたので、参考にして欲しい。
今回もお父さんの経験に基づく、完全なお父さんの主観であることを、了承して欲しい。
職場で発生するメンタル不調の原因
近年、職場でのメンタル不調が増加いていることが社会問題となっている。
特に長時間労働による過酷な環境での仕事を強いられ、自殺者が増えていることが一番大きな問題かと思う。
「電通」の一件以後、社会の認識も改まり、働き方改革の波が押し寄せている。
お父さん自身も働く中でメンタルの不調を感じて以降、こういった問題に無縁でないことを実感し、メンタル管理には、注意を払っている。
結婚し、子供ができてからはなおさらのことだ。
お父さんの周りでもメンタル不調になる人や会社を辞めていく方が多いことに今更ながら気づく。
ではなぜ職場で、このようなメンタル不調が発生し、大きな問題となるのか?
お父さんもよくこのことには悩んでいたので、一度、我が家の菩薩(お母さん)に聞いたことがある。
「普通、そこまでしんどかったら、辞めるやろ?」
そりゃそーだ!さすがです。
しんどかったら、辞めればいいものをそこで責任感が強い人は踏ん張ってしまうので、より状況が悪化して、大きな問題となってしまうのだ。
相変わらず、的確な答えだな。
しんどかったら辞める。よく考えれば当たり前のことだ。
しかしながら、家族を養っている人はそう簡単にはいかない。
出来ることなら、今の職場で健やかに元気に働きたいものだ。
転職するのは良いのが、必ずしも今よりも良い環境になるとは限らないし、多くの場合、収入が下がってしまうのが現実だ。
また、本来やりたい仕事に移れる方も少数派だ。
新しい人間関係の中に飛び込むのも怖いし、慣れた環境で慣れた仕事をする方がいいに決まっている。
ということは、今の環境でなんとかやっていく方法を探すしかないということだ。
さて、職場でメンタル不調にあえぐ人が出る理由を知っているか?
君達はその持ち前の高い資質を駆使して、頑張っているのに、なぜこんなに苦しい思いをしなければならないのかと悩んでいるのではないか?
その悩みを君達が持つ必要はない。原因を探す必要もない。
いろいろな原因があるようにみえるが、一つしかない。
それ以外、ありえないから、安心しろ。
これ以外の理由は全てメンタル不調にならない人の言い訳なので、気にする必要はない。
君達がいる職場は組織だ。
そもそも組織は1人では解決できない問題や課題、仕事を行うために作るものだ。
組織は全体が効率的に運営できるように様々なグループに分かれ、それを統括する責任者が存在する。
経営者は、そのグループにそれぞれ「役割」を与え、そのグループが「役割」を果たせば、うまく運営できるように組織編成を行う。
当然、そのグループの中に属する人にも「役割」が与えられ、それを果たせば、組織全体に利益が出るようにしている。
うまく運営できていなければ、組織変更や人員の配置変更を行い、その時に合った状態にしていくわけだ。
さて、このように働く人それぞれに「役割」があるにも関わらず、それを果たさない人がいれば、当然、それを組織全体で補完していくことになる。
その補完係が君達であるだけだ。
いわば組織運営の不備のシワ寄せをあなたが受けているに過ぎない。
すなわち実情は、君達のせいではなく、組織上の運営不備と配置不備、そしてあなたの上司達(責任者)の認識・力量不足だ。
本来は君達が気にする必要はないのだが、表立っては誰も言わないし、君達のせいにしておく方が楽だから、そうなっているだけだ。
この部分の認識を誤って、自分が悪いのだと思わないようにして欲しい。
問題の原因は正しく認識するようにして欲しい。
原因を正しくとらえていないと、問題解決のための対策は、見当違いとなってしまい、その問題は一向に解決しないことになる。
君達が解決すべき問題
一方で、君達が解決すべき問題も存在する。
組織上の不備をなんとかしようとしても無駄だ。君達にはその権限がない。
また、メンタル不調にならない人にとっては、今働いている環境は、そんなに悪くない環境のため、あえて面倒な手続きを踏んでまで変える必要性を感じない。
従って、君達は今の環境の中で君達のメンタル不調の問題を解決する必要がある。
これほど効果的な方法はない。ストレッサーの完全排除だ。これが根本的な解決策となる。
これにより、「職場で発生する」不調の原因はなくなる。
プライベートにおいて発生するストレスはなくならないが、この最大のストレッサーを排除できれば、だいたいの問題は解決する。
プライベートで感じるストレスなど、君達が職場で抱えるストレスと比べれば、たいしたことはないし、君達ならすぐに解決できる。
職を変えるという手段もあるが、新しい職場で新たなストレッサーが出現すれば、同じことだ。
一時的な対処療法でしかない。
世の中で言われている解決策のほとんどは、君達が企業で働くことを前提にした解決策だ。
残念ながら、どれも対処療法である。
これは、メンタル不調にならない人(職場で働くことがそう苦ではない人)や退職されると困る立場の人が考えた視点となるため、このような対策になるのだ。
職場で働くことが苦でない人にとっては、自分たちが悪いということは認識できないので、『君達の問題』として解決策を練ろうとする。
しかしながら、フラットに考えれば、職場で発生しているものなので、職場を離れれば職場に起因する不調はなくなるのが自然の考え方だ。
君達の本来の仕事
さて、会社を辞めた場合、大きな問題が一つ発生する。
生きていく金がなくなるという問題だ。
しかし一方で、この問題だけを解決すれば、それでいいわけだ。
簡単に言うなよ、それが一番難しいんだよー。
そう思うかもしれないが、高い資質を持ち、今の仕事に一生懸命うちこんできた君達には、言うほど難しいことではないのだ。
以前の記事の中で、君達の持つその高い資質は、君達を大きく成長させ、なんでもできるようにすると伝えたが、事実そうなのだ。
君達はその高い資質と献身さで、「会社の利益及びあなたの所属する組織・チーム・人」のために貢献してきた。
その献身さを「自分及びあなたが大切に思っている人達」に対する貢献のために使ってみてもらえないか?
君達の人生及び家族の所属する組織の経営者(CEO)又は責任者になってもらえないか?
そして、「会社で働くのと同じようにあなたの本当に大切な人の利益のために働く」のだ。
君達がその家(又は個人)という組織の経営者と考えた場合、君達がメンタル不調になっている状態とはどういう状態だろうか?
君達の会社の社長がメンタルをやられているのと同じ状態だ。そこの従業員はさぞかし不安だろう。
お父さんは最近になって、このような視点を得たのだが、そう考えるようになって、自分の為にすべきことが少しわかったような気がしている。
メンタル不調な状態になること自体が我が家の経営上、極めてリスクの高いことであり、我が家の利益が損なわれていると考えるようになった。
また、経営者の視点に立って我が家を運営していくと考えると、自分の会社がしていることを真似するだけでいいことも分かった。
企業の経営の仕方を見ると、必ず決算書を作成して、経営状態が良いか悪いかを判断している。
また、事業を分散化させて、1つの事業がうまく行かなくなっても倒産しないようにリスクを分散している。
売上を多くし、コスト削減をして、大きな利益を確保するようにしている。
君達の所属する会社もそうだと思う。
故にお父さんは、我が家の収入を増加させ、事業を分散化するために新たな収入の柱を作ることを進めている。
不動産投資をし、株式投資をし、継続的な貯蓄も行う。
また家計簿をつけて、状態を監視し、極力無駄な支出を抑えるようにしている。
企業では働き方改革を推進しているが、我が家の働き方改革は、お母さんの家事・育児の分担だ。
たまにはお母さんも休ませないといけませんので、年休を取らせる。
お父さんは我が家の経営状態を良好にするために、必要な施策を考えては計画し、実行していく。
会社で働いていることと全く同じことをするだけだ。
お父さんの本業はエンジニアだが、工場の設備投資を計画・管理することが主な仕事となる。
その仕事は計画・スケジュールを立て、本社から予算をとりつけ、設計をして、現場工事をして、完成させる。
多くの協力業者や同僚と仕事するので、その中で人間関係を構築し、足並みを揃えるために計画書や手順書、資料を作り共有していく。
時が経てば、部下を持ち、マネジメントを行うようになる。
チームのビジョンを示し、うまく行くように采配・決定をしていくことが主となる仕事になっていく。
組織というのは怖いもので、一つの指示や意思決定で全体が動いていく。怖いことだが、これが権限というものだ。
これが従業員3人という小規模組織である我が家の場合、大黒柱であるお父さんの選択と判断・機嫌が、ダイレクトに家の雰囲気を決め、未来の状態を決定する。
お父さんが不機嫌なら、家の中は暗くなり、お父さんが元気なら家族全員が明るくなる。
ある時、働きながら、気づいた事がある。
あれ?俺、何でもできるようになってない?
そこに気づいた時、何か妙に気が楽になった。
お父さんがが本来責任を持って経営すべき組織の従業員(家族)はたった3人だ。
今抱える仕事に比べれば、圧倒的な少人数であり、事業規模も100万円にも満たない額だ。
その組織をより良い方向へ運営することなど、造作もないと思えるようになった。
だって、職場で実施している規模は、この何百倍の人員と金額だからだ。
事実、視点を変えてからは、どんどんと我が家の経営環境は良くなっている。
少し話がそれてしまったが、君達がすべきことは、その資質を使う視点と本来責任を持つべき組織・人を変えることだけだ。
すぐには無理でも、そうすることで目的の状態には近づいていく。
目的の状態とは「働かなくても良い状態にすること(会社からの収入に依存しない状態)」だ。
君達の人生の経営目標だ。
思い切って、自分の本当にしたいことに舵を切っても良いと思うが、生活していくお金を確保する必要があるので、そのことだけは十分に注意する必要がある。
今の状態がひどい場合は、まず休みもう。
以前の記事で話した成長のための自動制御装置が働いている状態なので、ルーティーンの時間となる。
しばらくは今の職場で働く必要がある場合は、とりあえず対処療法で乗り切るしかないが、目的を変え、進んでいくことで少しは気がまぎれる。
また、君達が休職や診断書など分かりやすいものがあれば、それを全面に押し出して、仕事量を低く抑えよう。
そして、余った時間とエネルギーを新しい収入の柱を構築することに使えばいい。
君達がその職場で働いているのは、新しい収入の柱を構築するための修行をするためだ。
大きな組織で働くという利点を最大限に生かし、君達の本来責任を持つべき組織(家族)運営のために貢献させよう。
君達に向いている仕事
君達は今の職場でメンタル不調を起こしたとする。それはすなわち、君達は企業で働くことに向いていないのだ。
そもそも君達が企業で働くことに向いていれば、このようなメンタル不調にはならない。
他の人はなっていないだろう?
お父さんも含めて、企業人として不適格だ(笑)。そこをまず受け入れよう。
これはすなわち、あなたに向いている仕事は、企業で働くこと以外であるということだ。
単純に君達は経営者向きなのだ。
人の指示を受けて、仕事をするようなタマじゃないんだよ、君達は(笑)。
そもそも以前の記事で話した君達の持っている高い資質は、人を引っ張っていくことに優れた資質だ。
人の下で指示を受けて成果を上げていくような代物ではない。
責任感が強く、真面目で仕事熱心、リスクの感受性が高く、他者の気持ちを理解できる才能は、多くの人から頼られるリーダーの資質だ。
だから、大きな組織の中において、がんじがらめの環境で働くと不適合を起こすのだ。
君達は「居場所」を間違っている。
君達は君達の考え・価値観に基づいて、人生を歩み、「直接的」に他者に貢献していく方が性に合っている。
そして、その方が君達のその資質が最大限に発揮される。
君達も自分を抑え、苦しい思いをすることにはもう飽きたのはないだろうか?
そろそろ他人からの押し付けの呪縛から、自分を解放して、君達の望む人生を歩んでもいいころだと思う。
もう十分に頑張ってきたじゃないか。
周囲や組織のために尽くしてきたじゃないか。
十分に苦しんだじゃないか。
君達の望む人生を歩んでも良いと思うよ。そのための力は十分にあると思う。
< 以上 >
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