育児のゴール設定

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そろそろ子供の将来について思いを巡らす頃かな?

es-nakamura(@NakamuraEs)改めお父さんだ。

このブログは、お父さんの子供達である君達に向けて書かれたお父さんの経験を元にした人生の指南書だ。

君達はこのブログの内容を参考にして、お父さんよりも良い人生として欲しい。

今回は、「育児のゴール設定」について話そうと思う。

お父さんは、君達が生まれた時に、ある本を読んだんだ。

「世界標準の子育て」という本だ。

「あかちゃんほんぼ」で君達の育児用品をお母さんと買いに行った時に見つけた本なんだが、読みたくなってその場で買った。

その本には、自分の思っていた育児の考え方をひっくり返すような「目から鱗」的なことが書かれていた。

君たちも子供ができたら、読むと言い。

きっと役に立つはずだ。

今回はそこで学んだことを、中心に伝えていこうと思う。

「育児のゴール設定」だ。

全ての物事において目標設定は大切だ。

目標設定がなければ、何がどうなればいいかの判断がつかないし、どうすればいいかも分からない。

  • 育児は子供がどのような状態になれば完了だと思う?
  • どこを目指せばいいと思う?
答えは「自分一人の力で生きていく力を身につけさせる事」だ。

良い大学に入れて、良い会社に入れる事ではない。

子供の夢をかなえることでもない。

とりあえず学校を卒業させて、社会人にすることでもない。

「自分の選択と判断で自分の人生を歩めるようにすること」だ。

間違えるなよ!

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日本標準と世界標準

冒頭でも話したが、育児のゴールは「自分一人の力で生きていく力を身につけさせる事」だ。

この本を読む前は、あまり育児のゴールなんてものは、お父さんは考えていなかった。

ただ漠然と、高校を卒業させ、本人が希望すれば大学を卒業させ、社会に出せば終わりかなと思っていた。

また、育児はお父さんもお母さんも初めて経験することだ。

おそらくみんなそうだ。

このような手探り状態の中で、最初に参考にすることは、自分自身が受けてきた教育だ。

お父さんの場合は、おじいちゃんやおばあちゃんから受けてきた教育となる。

お父さんにも自分の考えがあるから、自分が受けてきた教育や躾の中で、「これはダメだろ!」というようなものは改善していこうと考えたが、基本は自分が受けた教育をしようとしていた。

おじいちゃんとおばあちゃんの教育は、「ザ・日本的」教育だ。

  • 礼儀・マナーを重んじ、目上の人には敬意を払うよう教えられ、躾にはとかく厳しかった。
  • 親の言うことは「絶対」で、子供が親に歯向かうことなどあってはならない環境だった。
  • お父さんが言うことを聞かない時のおばあちゃんの口癖は「誰が生んだと思ってんだ?」だった(笑)。
  • 勉強しろと言われたことはあまりなかったが、家の用事をしっかりしろとよく言われたものだ。
  • 物事の善悪をしっかりと教えていたと思う。
  • 世間体を大切にし、人に迷惑をかけることを強く戒めた。
  • ひたむきに献身的に組織のために働くことをよしとし、義理・人情を大切にするように教えられた。

「武士」だな(笑)。

今にして思えば、おじいちゃんとおばあちゃんたちの育児のゴールは、「自分の事は自分でやり、人に迷惑を極力かけない人間になること」と「良い会社に入って、安定した給料をもらい、自立すること」だったと思う。

従って、お父さんは君たちを社会規範に恥じないよう厳しく育てようとしていたのだ。

親が厳しく躾をしないとダメだと考えていた。

家庭における教育の役割として、厳しく躾をする場所と思っていたんだ。

ところが、この本を読んで、その考えを少し修正することになる。

「世界標準」の考え方は、少し違っていた。

欧米の国々では、子供を「一人の人格者」として扱う。

子供の意見にも耳を傾け、自主的に始めた事にほとんど制約をかけないそうだ。

子供がクレヨンで壁に落書きをしたとしても、怒らないらしい。すごいな。

そうすることで、子供は自主的に始める事を好み、その中で成功体験を積んでいく。

それが自分から何かを創造したり、発信していくことに抵抗なく、自分の考えや主張をしっかり持つようになるのだと思う。

また、小さい時から人格者として扱われることも大きいと思う。

親でも自分の考えをぶつけ、議論をする中で、他者との「交渉力」が身についていく。

お父さんは、小さいころ、おじいちゃんとおばあちゃんに「一人の人格者」として扱われたことはない。

なぜなら、親は絶対的な存在であり、親の言うことに素直に従うように躾られたからだ。

おとうさんはおじいちゃんとおばあちゃんに自分の意見をぶつけたことなどなかった。

ぶつけたとしても、ただ怒られるだけだった。

気がつけばお父さんは、おじいちゃんとおばあちゃんの意に沿うように、期待を裏切らないように生きるようになってしまった。

また、家庭というものは、「子供たちの心の秘密基地」となるのが正解だ。

親に無条件に愛されていることを実感し、何も気にせず、リラックスして甘えられる場所でないといけない。

そうすることで、心が安定し、それが心の強さと自信になっていく。

お父さんの家では、これとは真逆の状態によくなっていた。

おじいちゃんとおばあちゃんはよくケンカをしていた。

そんな時、お父さんは家に帰るのが本当に嫌だった。

今日はケンカしてないかな?

おじいちゃんとおばあちゃんの機嫌はいいかな?

といつも気にしていたんだ。

お父さんにとって、家は安心できる場所ではあったが、心から落ち着く場所ではなかったように思う。

こうして考えてみると、全般的に日本人は引っ込み思案で自信がなく、シャイな人が多い理由にも納得がいくし、総じて自分の意見を主張したがらないのもこうした理由だろう。

会社に入ってから、お父さんはこのことに苦しむことになる。

会社に入れば、お父さんにも裁量が与えられる。時が経つにつれてその裁量は大きくなっていく。

お父さんは自分の考えや意見に自信が持てず、また目上の人と上手に議論することが出来なかったんだ。

その結果、自分で抱え込んでしまい、メンタルに不調が出ることになる。

今にして思えば、この2つの原因だとはっきり分かる。

幸いにして、お父さんは様々な経験の中から、このことに気づく機会を得たが、社会人になって14年後のことだ。

君たちには社会人になるタイミングで、このことを知っておいてもらいたいと思うし、君達の子供もそうであって欲しいと思う。

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育児のゴール設定

お父さんは育児のゴールを以下のように考えている。

  • 一人で生活できること
  • お金の正しい使い方を知り、経済的に自立していること
  • 良き伴侶を得る方法を知っている事と子供を作る技術を持っていること
  • 良好な人間関係が構築できること
  • 物事の善悪の区別が判断できること
  • 自分の選択と判断が未来に影響することを知っていること

この中で、学校で教えてもらえることは何一つない。

君たち親が教えていくものだ。

大学に入る、なりたい職業に就くなどという事は、自分で決めればいいことであって、親がどうこういうことではない。

親である君たちが本当にすべきことは、「生きる力」を身につけさせることだ。

後の選択は子供達がすればよいことだ。

君たちはこのことに注力すれば、それで育児は完了だ。

順番にみてみよう。

一人で生活できること

学校を卒業して社会に出ると、親元を離れ、一人で生活することになる。

まずは一人で生きていく力が必要となる。

朝自分で起床し、ご飯を作り、会社に行き、帰って寝る。

食材や日用品の調達、各種光熱費の支払い、住む部屋の掃除、洗い物、洗濯etc.

これらを一人でこなすことなる。

まずはこれが出来なければ生きていけない。

この「生活力」を身につけさせよう。

子供と一緒に住んでいる間に、家事を役割分担して、教えていけば良いと思う。

ある程度できるようになれば、プチ一人暮らしをさせたり、実家を空けて生活させてみるといいと思う。

お父さんの実家ではこの教育はしっかりとされていたため、家事をすることにお父さんはほとんど抵抗がなかった。

お金の正しい使い方を知り、経済的に自立していること

社会人になれば、親の資金援助なく、自ら稼いだ金で生活をすることになる。

月々の収入の中で予算計画を立て、その範囲で生活していくことになる。

お金の管理を誤れば、ひもじい生活をしたり、借金をして首が回らなくなったりする。

それでは困るだろう。

従って、お金を管理する力を社会に出るまでに身につけさせることが必要だ。

このお金の管理もある程度大きくなれば、家計の管理を手伝わせればよいのではないかと思う。

家族の一員である以上、家計の状態を共有しておくのは当たり前のことだ。

生きていくにはどのような経費がかかり、将来を見据えてどのようにお金を管理しているかを自分の家計を参考に生きた教育をすれば良いと思う。

お金の教育に関しては、お父さんはほとんど教育を受けていなかった。

お父さんの実家は、とてもお金で苦労していたので、そのことを子供に悟られまいとおじいちゃんとおばあちゃんは必至だったと思う。

お父さんは自分でいろいろなことを勉強して、お金の管理方法を身につけていった。

良き伴侶を得る方法を知っている事と子供を作る技術を持っていること

端的に言えば、「女性の口説き方」「性教育」だ。

これは人生を充実させるためには、とても重要なことだ。

多くの日本の家庭では「タブー」になっているので、家で話がでることはほとんどない。

だが、お父さんは積極的に君達に教えて行きたいと思うし、君達の子供にもそうして欲しいと思っている。

人生において、良き伴侶(いい女)を見つけることは、最も重要な事だ。

そして、子供を作ることも幸せな人生となるポイントだ。

お父さんは、この2つのことに大いに成功している。

おかげで結婚し、君達が生まれてからというもの、幸せな毎日でいっぱいとなった。

お父さんは君たちにお父さんの恋愛遍歴や反省、お母さんとの出会い、そのために読んだ本をタイミングを見て話そうと思っている。

君達もそうすればいいと思う。

良好な人間関係が構築できること

世の中には様々な異なる価値観と考えを持った人がいる。

そんな家庭環境や考えの異なる人と良好な人間関係を作ることはとても大切だ。

学校や地域活動を通じてたくさんの人と出会うことで、構築していって欲しいと思っている。

良好な人間関係を築くためのポイントは「挨拶」「他者の立場に配慮すること」の2つだ。

これだけで実は、人間関係はうまく行く。

一方で、この2つができなくなってしまうと必然的に君達を慕う人はいなくなってしまう。

そのことを経験的に知って欲しいなと思う。

物事の善悪の区別が判断できること

このことも極めて重要なことだ。

他人を傷つけてしまったり、犯罪行為をしてしまっては、人生で大きく損をしてしまう。

人として最低限の倫理観を持っておくことは大切な事だ。

これに反してしまった時は、厳しく叱るべきだ。

お父さんもそうしている。

この一番外側の超えてはいけないラインは必ず死守するようにしよう。

自分の選択と判断が未来に影響することを知っていること

多くの人が自分の人生が上手く行かなかったり、思うような未来になっていない場合、「人のせい」にする。

これは間違った考え方だ。

基本的に自分の人生がうまくいかない原因は自分が過去に選択し判断した結果に起因する。

このことをしっかりと認識して欲しいと思うし、教えてあげて欲しい。

これらを教えるには、何事も子供に決めさせるという癖をつけるようにして欲しい。

子供の考えや意見を無視して、親の考えを押し付けてしまいがちだが、それは極力しないようにして欲しい。

子供も一人の人間であることを認識し、子供の意見を聞き、子供に決めさせ、それをサポートするように心がけて欲しい。

大きくなれば分かってくるが、「決断する」ということは、とても勇気がいることだ。

特に影響が大きくなればなるほど、勇気がいる。

日頃から決断する癖をつけておけば、その結果が与える影響が経験的に分かるようになる。

そのことが決断するために考える力を養うようになる。

お父さんが思うに、この「決断する」という行為を多くの人が避けようとする。

みんな怖いのだ。

しかし、お父さんは好んでこの「決断」をする。

なぜならお父さんは「ある事実」を知っているからだ。

この節のタイトルにもあるが、「自分の選択と判断が未来に影響することを知っている」からだ。

言い方を変えれば、「未来の自分の状態は、自分の選択と判断で自由に創造できる」ということを意味する。

これは、思い通りの未来の状態を自分で作り出せるということだ。

また、判断を間違えたとしても、いくらでも修正が聞くとも経験的に知っている。

この「事実」をぜひ君達の子供達にも伝えて欲しいと思う。

これらの話は、お父さんが思う最低限教えておいてあげたい内容だ。

君たちの考えも反映して、育児のゴール設定を行い、奥さんと共有しておいて欲しい。

そして、そのゴールを達成できるように育児を計画的に行い、子供がどのように育っているかを確認するようにするといいだろう。

君達は今のところ、大いに順調に育っている。感謝だ。

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まとめ

  • 親の教育を参考にしながら、世界に目を向け育児のゴール設定を決めて欲しい。
  • この章で書いた6項目は最低限、子供たちに伝えて欲しいと思う。

< 以上 >

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