育児を始めて将来の子供のために何をすべきか悩み始めた頃かな?
es-nakamura(@NakamuraEs)改めお父さんだ。
このブログはお父さんの子供達である君達に向けて書かれたお父さんが人生で経験したことをまとめ、君達に伝えるためのものだ。
存分に活用して良い人生にしていって欲しい。
今回は、君達が小学校に上がる前に、お父さんとお母さんが家で君達にどんな教育をしていたかについて話そうと思う。
君たちも結婚して子供ができれば、育児や教育について頭を悩ますことになるだろう。
その助けになればいいと思う。
小学校に上がれば、国が作ったカリキュラムに従い、義務教育を受けることになる。
ということは、その小学校のカリキュラムを参考にして、その準備をしておけば、スムーズに小学校の教育になじめると考えたからだ。
カリキュラムを作ることで、君たちにどんな教育をすればいいかが分かるようになったんだ。
ここでは、お父さんが君たちのために作った「カリキュラム」を見せながら、その方法を伝えることにする。
小学校に上がるまでの間にすべき家での教育
君達が生まれて大きくなるにつれて、お父さんとお母さんはいろいろな本を読み、どのように君たちを育てようかと毎日話をした。
本を買ったり、インターネットで情報収集をしたり、先輩パパやママに話を聞いたりしたんだ。
だがね、みんな言うことがバラバラなんだよ。。。
正直、何が正解なのか全く分からなかったんだ。
育児とはいつもそうゆうものなんだよ。覚悟しておけ!
「チャレンジ」の実施
困ったお父さんとお母さんは、とりあえずお母さんのママ友の意見を採用して、「チャレンジ」を始めることにした。
いわゆる通信教育だ。
「チャレンジ」は我が岡山県が生んだ企業であるベネッセコーポレーションのサービスで、とても馴染みがあったのも大きな理由だよ。
お父さんは小さな頃、「ポピー」という通信教育をしていたかな。
「チャレンジ」は月齢に合わせて、「トイレトレーニング」のサポートやお友達との関わり方、読み書きを適切なタイミングで実施するようになっているので、とても役立つと思うよ。
また月齢に合わせた必要な教育や育児の項目がプログラム化されているのも初めての育児としては安心できる要素だ。
この時期に必要なことは何かが把握でき、育児の指標となる。
今思えば、「チャレンジ」をベースに抜けなくやっておけば問題なかったかもしれないと思ってる。
少しお金を払えば、英語や絵本・ダンスなんかもできたのだけど、そこまで余裕がなかったから、やめておいたよ。
すまんな。
君達も子供ができたら検討したらいいと思う。
「チャレンジ」の補足教育
チャレンジをベースに君達の教育を開始したのだが、やはりそれだけでは不足だなと考えたお父さんは、試行錯誤しながら、いろいろなことを試してみたよ。
- 様々な体験をさせるために、色んな所に連れていく。
- 元気な子に育つようにたくさん公園に連れていく。
- 絵本をいっぱい読んでみる。
- 知育のおもちゃを買い漁る。
- 教育テレビをたくさん見せる。
- 音楽をたくさん聴かせる。
いろいろとやっていたけど、どうもその時の思いつきのことが多く、単発的で君達の身になっているのか不安に感じていたんだ。
カリキュラム作りの開始
そんな中、冒頭に書いたようにお父さんは、「カリキュラム」を作ることを考えたわけだ。
お母さんも今は「お絵描き」の時間、次は「公園」の時間という風にした方がやりやすいし、いいと思うと言ってたんだ。
そこでお父さんはカリキュラム作りに着手したというわけだ。
カリキュラムを作る意味
小学校に入るとこの「カリキュラム」に沿って、授業が進んでいくのだが、そもそも「カリキュラム」とは何のためにあるかを話しておくね。
小学校や中学校のカリキュラムを作る時は、まず文部科学省が、将来どのような人材を育てるべきかを考えるんだ。
10年後に世の中がどのように変化するかを予測して、その中で必要な人材のイメージ像を描くことから始まる。
お父さんがカリキュラムを作ろうと思って、文部科学省の教育カリキュラムについて調べた時に、将来必要な人材のイメージ像が載っていたよ。
当時の予測によれば、今後は「AI活用の推進」「グローバル化の更なる進展」が重要となってくることが書かれていて、それに伴い「英語学習の小学生化」や「プログラミングの必修科目化」が行われるようになってきたわけだ。
AIの活用が進めば、これまでの単調な仕事はAIが実施することになるため、指示されたことを正確に行うことよりも、自らの企画・発信し価値を創造できる人材が望まれることになる。
また、グローバル化の進展は、異なる文化を持つ人々と強調して仕事をしていくことになる。
そこで必要な事は他者を尊重した上で、自分の意見をぶつけ、議論する力が必要になってくることになる。
そんな中で、テストの点数だけでは測れない「非認知能力(コミュニケーションスキルや人に好かれる人間性・創造性etc.)」が見直されるようになってきたというわけだ。
文部科学省は、よく考えて、君たちの将来に必要となる教育を準備してくれているわけだね。
ありがたい話だよ。
このような将来像や求められる人材を抜けなく効率的に教育するための手段が、この「カリキュラム」となるわけだ。
我が家のカリキュラム作り
このようによく考えぬかれた国のようなカリキュラムを作ることは、お父さんにはできない。
ただ、少し考え方を真似して、簡単なカリキュラムを作ることはできたわけだ。
小学生になれば、この素晴らしいカリキュラムに沿って君たちは教育を受けるわけだから、お父さんのカリキュラムは「小学校に上がるにあたってスムーズに移行できるように必要な教育を実施すること」となったわけだ。
小学校の教育カリキュラムを見れば、「科目」や「小学校低学年で身につけておきたいこと」が載っているので、それに沿って作ってみたよ。
お父さんも小学校に行ったから、「科目」は良く知っているが、「身につけておきたいこと」は知らなかったよ(笑)
お父さんが君たちのために作った初めての「カリキュラム」を見せてあげよう。
どうだ?
なかなかのものだろう(笑)。
これは君たちのために作られた君たち専用のカリキュラムだ。
これを見ながら、お母さんと協力して、君たちの教育・育児をしていたのだよ!
カリキュラムの作り方
ここからは実際にカリキュラムの作り方について、説明する。
これを参考に君たちもぜひカリキュラムを作って、効果的な教育を実施するといい。
フォーマット作成
まずはエクセルに表を作り、フォーマットを完成させよう。
お父さんが作ったファイルを参考にするといい。
君たちの作りやすいように、好きなように改善しても問題ないよ。
科目設定
小学校のカリキュラムを参考に「科目」を並べよう。
今回の目的は「小学校に入るまでに身につけておきたいこと」なので、小学校の科目を網羅しておけば良いと思う。
ここで、君たち独自の思いを入れてもいいと思う。
今後必要になるであろう項目や子供たちにぜひ持っておいて欲しいことがあれば、科目の一つとして設定してもいいだろう。
「子供に身につけて欲しい能力(目標)」の設定
そして次に「子供に身につけて欲しい能力(目標)」を書いてみよう。
最初は、「小学校に入る前に身につけておきたいこと」でなくてもいい。
段階を踏んで身につけたらいいので、まずは目先の目標でもいいと思う。
例えば、数字を覚えることを目標にした場合、「まずは10まで分かるようになる」といったもので良いと思う。
それがクリアできるようになったら、次は「100まで言えるようになる」とレベルアップを図ればいいからだ。
子供の今の成長段階に合わせて、設定してあげれば良いと思う。
最終的には6歳までに「小学校に入る前に身につけておきたいこと」を国のカリキュラムを参考に設定するようにしよう。
取組みの設定
次に「その姿になるために取り組む事」を書いて行こう。
まずは、「既にやっていること」を「科目」と紐づけて、表に書いて行こう。
例えば、いつもお絵描きをしてるなら、「図画」の項目に入れることができるね。
いつも公園に行っているなら、「体育」のところに入れることができると思う。
既に幼稚園に通っているのなら、幼稚園でしている事をどんどん書きこんでいこう。
幼稚園でしていることは、「連絡帳」や「子供との会話」の中で分かると思う。
これらを記載してみて、埋まらない項目が出てくると思う。
それが今、取り組めていない事だ。
お父さんのカリキュラムやインターネットで調べて、取り組むことを考えて記載してみよう。
このように抜けなく「網羅的」に教育に取り組めるようになることがカリキュラムを作る上で一番の収穫となるはずだ。
役割分担・進捗・教材の設定
この段階はしてもしなくてもいいが、「夫婦・幼稚園の役割分担」や「使用する教材」、「現在の状態」の項目を作っておけば、誰がするか、今の進捗が分かりやすくなって、さらに使いやすくなると思う。
また、完了した項目(子供ができるようになったこと)は、見え消しにしたり、薄字にしたりして、進捗や成果が分かるようにすれば、モチベーションも上がるし、やった感がでる。
上手に活用してくれ。
「総合学習」の設定
小学校のカリキュラムには、「総合学習」という科目がある。
これは、各科目で学んだことを駆使して、新しいものを作ったりする科目だ。
教育とは、活用するためにするものだ。
君達の子供が社会に出ると、学校で学んだことを駆使して仕事をしたり、生活をすることになる。
その「模擬練習」と捉えればいいと思う。
この「総合学習」を子供と一緒に取り組むといい。
難しく考える必要はない。
一緒に遊ぶだけで、十分に「総合学習」となる。
例えば、お買い物のごっこ遊びを子供とするとしよう。
その時に、レジやお金を段ボールや廃材で作ってみるといい。
これは「工作」の学習となる。
次に、作ったレジに飾り付けや模様を書くといい。
これは「図画」の学習となる。
そして、買い物ごっこを通じて、野菜を何個買うとか、お金を計算してみるといい。
これは「算数」の学習だ。
そして、野菜の種類を覚えることは、「理科」の学習になる。
店員とお客という設定の中で、コミュニケ―ジョンや言葉を覚えていく。
これは「国語」の学習になる。
ただ一緒に遊ぶだけでも十分勉強になるが、カリキュラムを作った君達は、これを計画的に行うことができるようなる。
意図的に各科目を組み込めばいい。
ただ遊ぶよりも、きっと楽しくなると思うぞ!
「特別活動」(課題授業)の設定
これは特に君たちにやって欲しいことだ。
子供たちに多くの「本物の経験」をさせてあげて欲しい。
テレビや本で知ったこと聞いたことを「実地体験」として、経験させるんだ。
そうすることで子供達の身になるし、さらに興味も湧く。
もし、今君たちが企業で働いているとしよう。
そうすれば、子供たちとの時間は休日が多くなると思う。
君のお嫁さんは、日々の多忙な育児に追われて、なかなかいろいろな経験をさせたいと思っていてもできないのだ。
そこで、君たちの出番だ。
休みの日にいろいろな所に連れて行ってあげるんだ。
動物の図鑑を見たら、動物園に連れて行ってあげろ。
海の生き物のテレビをみたら、水族館に連れて行ってあげろ。
昆虫の本を読んだら、一緒に虫をとりに行こう。
そうすることで、子供の好奇心が刺激される。
それに君たちもいろんな子供の姿が見れて楽しいと思うぞ。気分転換にもなる。
そしてもう一つ。
子供の得意分野を生かした将来武器になる科目を作ってあげて欲しい。
4歳ぐらいになれば、より興味を持っていることや好きな事の片鱗が見えてくる。
歌であったり、運動であったり、絵本を読む事かもしれない。
進んで子供が取り組んでいることや特に嬉しがるものが分かったら、その科目に多くの時間を割くようにしてあげてほしい。
君達は工作がとても好きだった。
毎日のように段ボールやトイレットペーパーの芯のような廃材を使って、作品を作り続けた。
時にはお父さんやお母さんが驚くようなものまで作ったよ。
だから、お父さんとお母さんは、廃材をいつも集めていたんだよ。
時にはおばあちゃんの家にも取りに行ったよ(笑)。
さすがエンジニアの息子!と嬉しかったよ。
君達が小さい頃はテレビで「ノージーのひらめき工房」という番組をいていた。
君達はそれを毎週見ては、同じものを休日にお父さんと作っていたんだよ。
毎週のように45Lのゴミ袋いっぱいの君たちの作品の残骸をお父さんは捨てていたよ(笑)。
将来はお父さんと同じようにエンジニアになるかもしれないな。
よし、とりあえずカリキュラム作りは完成だ!
面倒だったら、お父さんの作ったカリキュラムをそのまま使え。
カリキュラムを使用しての教育の開始
さて、完成したカリキュラムの使い方を伝授しておく。
作ったから、達成感に浸り、それでよしと思ってはいけないよ(笑)。
大切な事は、このカリキュラムを実行することだ。
基本的にこのカリキュラムはお嫁さんと共有し、いつもどこか見える位置に貼っておくといい。
そして、お嫁さんと協力して、進めていこう。
そしてこれが一番重要な事だが、定期的に見直して、バージョンアップをすることだ。
月に一回でもいいから、奥さんと見直しをするといい。
出来ている事、取り組めていない事、子供の成長に合わせて新しく取り入れることを話すといい。
そうすることで、子供たちの成長を夫婦で実感できるだろう。
子供の成長は、君達が思っている以上に早い。
君達がそうだった。
お父さんはしょっちゅうこのカリキュラムを直していたよ(笑)。
君達の子供が小学校に入っても、中学校に入っても、高校に入っても続けるといい。
学校で学ぶことは学校に任せ、家で出来ることをしていけばいいんだ。
「教育」は生きている限り、永遠に終わらない。
お父さんも会社に入ってからも学び続けいるし、今は教育として若手の指導もしている。
君たちの育児を通して培ったことが、仕事でも大いに生かされているのだよ!
感謝している。
君たち(長男)のエピソード
君達(長男)のエピソードを書いておく。
カリキュラムを作って、君たちの教育を始めたお父さんとお母さんは、まず「ひらがなを覚えること」に着手した。
君は既にトイレでおしっこをするようになっていたから、まずは、ひらがなの書いてあるポスターをトイレに貼ることにしたんだ。
最初はお父さんが発音してみせたが、その後は一人で勝手に覚えていったよ。
君はたった2週間でひらがなを全て覚えたんだ!
トイレに行くと、君は一人で「あいうえおー、かきくけこー、さしすせそー~」と連呼していた(笑)。
そして、お父さんが教えてもいないのに、自分でカタカナまで覚えたんだ。
これにはお母さんも友達のお母さんもびっくりしていたよ。
さらに君は絵本を自分で読み始めた。
最初は一文字一文字確認しながら、ゆっくりと読んでいたが、すぐにスラスラと読み始めた。
その後はなんと、弟に絵本を読んで聞かせるようになった。
それを確認したお父さんは、次は書く事だなと、一緒に公文のドリルを買ってやり始めたんだ。
公文のドリルも楽しそうにやっていたよ。
こんな風に君たちの成長を確認しながら、次のステップへとカリキュラムを改定しながら、進めていったわけだ。
子供の教育の考え方
最後に子供の教育に対する「基本的な考え方」を伝えておく。
ここは一番大事な部分なので、よく理解しておいて欲しい。
まず、子供の教育に関する責任を持つのは「君たち親」だ。
学校や国ではない。
そこをはき違えないようにしておくことが重要だ。
世間ではよく学校教育がおかしいという意見を聞くが、このような意見に流され、子供がうまく育たないのは学校が悪いと思わないようにして欲しい。
先にも書いたが、日本の学校教育は、将来の必要な人材をイメージして、必要な教育を施している。
これはとてもありがたいことであり、感謝すべきことなのだ。
他の国では、満足に学校に通えない子供達もいる。
それに比べれば、はるかに恵まれた環境にいる。
それに日本の教育レベルは非常に高い。
学生の時は何も思っていなかったが、生きていくための教育、より広範囲に専門的な職業につくための教育、これらのことを全て学校でちゃんと教えている。
真面目に取り組んでいれば、良い人材になれる教育環境であることをまずはしっかり頭に入れておいて欲しい。
国には国の教育の目的と方針がある。
まず国はどんな教育をめざしているのかをカリキュラムを通して認識して欲しい。
それが必ずしも君達の望む目的となっているわけではない。
その場合、君達でその教育を補完すればいいことなのだ。
国が行う教育は、君たちの支援であって、絶対的なものではない。
また全国民を対象に実施するものなので、汎用的な教育しか実施しない。
それぞれ子供達には個性がある。
それに合わせて君達がマネジメントしていくことが大切な事なんだ。
君達が子供のためにすべきことは、「学校でしかできないこと」「親である君達にしかできないこと」をしっかり認識することだ。
学校では多くの友達を作る中で人間関係の作り方や集団生活の規律を学んだり、専門的な各科目の知識が身につく。
これらは君達ではできない学校でしかできないことだ。
一方で、「学校では教えきれない事」や「社会で君たちが学んで大切と思っている事」、「君達の子供の個性」「生き方」は、君たちしか教えることはできない。
そこをしっかり切り分けて学校では何を教えるのかを確認し、学校では学べない事を君たちしかできないこととして子供たちのためにするようにしたらいい。
子供の教育の責任は自分にあると認識して、学校任せにせず、君たちの子供がよりよい人間に成長するよう環境を整えて欲しいと思う。
まとめ
- 君たち独自の子供のためのカリキュラムを作って、教育を実施してみよう。
- 小学校のカリキュラムを参考に、小学校に上がるまでに身につけておきたい能力をベースに考えてみよう。
- カリキュラムを作ったら、子供の成長に合わせ、バージョンアップしながら、網羅的な教育をしていこう。
- 子供の教育の責任者は君たちであることを認識し、学校教育と家庭教育を連携させて実施していこう。
< 以上 >
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